2022.5.28
土曜の夜にベスト電器スタジアムで対戦するのは11位のアビスパ福岡と15位の浦和レッズだ。
ホームの福岡は、ここまで5試合を戦った5月のゲームは2勝1分2敗と五分の成績。5得点を奪った第11節・FC東京戦(5〇1)や試合巧者ぶりを発揮した第14節・横浜F・マリノス戦(1〇0)など、自分たちの持ち味を発揮した試合もあれば、第12節・湘南ベルマーレ戦(0△0)や第15節・名古屋グランパス戦(0●1)など、数的有利を生かすことができず、勝点を落とした試合もあり、よくも悪くもゲームごとに様々な顔をのぞかせるのが現状だ。

今節の相手・浦和は、一人ひとりが正しい立ち位置を取り、最終ラインからのビルドアップが攻撃の大筋なだけに福岡の組織的な守備との相性はよさそう。
しっかりと前線、中盤、最終ラインと3つのブロックを形成しながら前向きでボールを奪う守備を徹底し、得意のカウンターアタックにつなげていきたい。
攻守のつなぎ役を担うのはここまでチームで唯一のフルタイム出場を続けている前寛之。背番号6を背負う主将を中心に浦和のパスワークを遮断し、素早い攻撃に転じたい。

舞台は今季まだ1敗で現在4試合負けなしのベススタ。ホームのファン・サポーターの力を借り、勝点3をつかみたい。 一方の浦和は、予想外の苦戦が続いている。4月2日の第6節・北海道コンサドーレ札幌戦以降、3試合連続のスコアレスドローを含む7試合連続ドローが続いていたが、前節・セレッソ大阪戦でその流れが悪い形でストップした。
前半に小泉佳穂が決めたと思われたゴールがVARの結果、取り消さると、後半に入り2失点。9試合ぶりに敗戦を喫し、気が付けば降格圏とはわずか勝点1差の15位まで順位を落とした。 誰もが想像しなかったこの現状を招いてしまっている原因は得点数の少なさ。15試合を終え15得点と1試合1点ペースに留まっており、勝ち切れない試合の多さが順位に大きく響いている。

今季最多の4ゴールを奪い勝利した第5節・ジュビロ磐田戦や後半だけで3点を奪い、勝点1を獲得した第11節・横浜FM戦など、爆発力を見せるゲームがある一方で、チャンスは作りながらもフィニッシュの精度が伴なわずコンスタントにゴールを挙げられていないゲームが目に付く。
福岡は奇しくもここまでわずか10失点とリーグ最少失点を誇る堅守が武器のチームであるが、その相手を崩してゴールネットを揺らすことが出来れば、大きな自信となるはず。失い方には気を付けながらしっかりとボールを動かし、丁寧さと大胆さの両方を持ちゴールに迫っていきたい。
リーグの折り返し地点も見えてきた中、5月最後のゲームで浮上のきっかけをつかむのはどちらだ。