9戦勝ちなしの浦和、J3福島との天皇杯は“ベスト布陣” ロドリゲス監督「勝つ確率が高いメンバーで臨みたい」

2022.05.31

浦和は4月2日のリーグ戦、北海道コンサドーレ札幌戦から5月28日のリーグ戦アビスパ福岡戦まで、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のタイ遠征による6試合も合わせて2か月間で公式戦15試合を戦った。その連戦のラストゲームになるのがこの天皇杯2回戦だが、ロドリゲス監督はいわゆる“ジャイアントキリング”を避けるために重要なことを話している。

「最高のレベルで戦うのがサプライズを避けること。パフォーマンスは能力×モチベーションだと考える。下のカテゴリーのチームにとって、明日は今シーズン最高、あるいは人生最高の試合になるかもしれない。相手がモチベーションを上げるなら、こちらも同じレベルまで上げること。そこが同じなら能力の差が生きる。自分たちのサッカーを90分間やらないといけない。5分間でも良くない時間があればそこで試合を落とす。去年は7試合、最高レベルでプレーできたからこそ優勝できた」

さらにロドリゲス監督は「過去にも大学やJ3のチームがJ1に勝ったこともある。それはイングランドやスペインのカップ戦でも起こること」と言及している。

昨季の浦和は今季同様に初戦となった2回戦から4回戦まで、カターレ富山、SC相模原、京都サンガF.C.とその時点で下のカテゴリーの相手と対戦し、いずれも1-0と最少スコアで勝ち進んだ。決して楽な勝ち上がりでなかったのは間違いなく言える部分だ。

多くの選手を入れ替えながら戦っている浦和だが、出場機会の少ない若手などにチャンスを与えるアイデアを持つかについてロドリゲス監督は「常にベストメンバーで挑む。試合を落としてしまえば大会が終わる。最も勝つ確率が高いメンバーで臨みたい」と否定的な見解を示した。そして「簡単な試合ではないと理解している。モチベーションが非常に高いレベルで来るチームであり、良いチームであることを意識したい」と、現在J3で4位につける相手との戦いに警戒感を露わにした。

その15連戦の間、リーグ戦では8分1敗と未勝利。得点力不足が明らかな状態で迎えるトーナメント初戦になるが、試合を決める力の重要性がクローズアップされることになりそうだ。