【天皇杯】札幌が桐蔭横浜大に苦戦も延長戦制す「後半から入ってきた選手たちに助けられた試合」

2022-06-09

北海道コンサドーレ札幌は桐蔭横浜大(神奈川)に延長戦の末、4-3で逆転勝利し、2年連続の3回戦進出を決めた。3-3で迎えた延長後半6分、後半から出場のMF金子拓郎(24)が後半11分に続き、2点目となる決勝の勝ち越しゴールを決めた。「後半逆転することだけを考え、何とか逆転できたのは良かった」。ただ、表情に浮かれた様子はなかった。

総力戦だった。4日ルヴァン杯広島戦(0●3)から先発全員を入れ替えた。だが前半2点先制を許し、ハーフタイムで主力投入の4枚替えを敢行。4月8日に右膝手術を受け、復帰戦だったFW興梠はいきなり120分フル出場した。まだ万全ではなく、決定機は決めきれず。「後半から入ってきた選手たちに助けられた試合」。試合中、時折右膝を気にするそぶりを見せながらも、チームのために最後まで戦い抜いた。

中2日の11日にはルヴァン杯アウェー広島戦が待つ。4年連続のベスト8進出へ、3点差以上の勝利が条件の厳しい状況だ。ペトロビッチ監督(64)は「私が考えていた選手の出場時間は予定外となった。決して手放しで喜べる試合ではなかった」と頭を悩ます。大学生相手の辛勝だったが、公式戦3連敗で漂っていた嫌な流れを変える白星としたい。

【札幌】U-21日本代表追加招集FW中島大嘉「120%を見せるくらいの準備を」

2022-05-31

北海道コンサドーレ札幌FW中島大嘉(19)が27日、U-23アジア杯(6月1~19日、ウズベキスタン)に臨むU-21日本代表のメンバーに選出された。

24日に21人が発表されており、残る2枠に追加招集された。オンライン取材に対応し、「自分はこれだけできるんだぞっていうのを見せるいい機会。中島大嘉の120%を見せるくらいの準備をしっかりして戦う」と宣言した。

初の海外遠征で国際大会。小さい時からサムライブルーのユニホーム姿でプレーする自身の絵を何枚も描いていたという。だから「日本を代表して日の丸を背負って戦うのは興奮している」と笑顔。ただ、夢はこれから。「インパクトを残して、世界に名を広める」とアピールに燃える。目標は「毎試合ゴール」と掲げた。

29日アウェー神戸戦後、チームを離れて代表チームに合流する。「神戸はすごい選手がたくさんいるが、特にイニエスタ選手に名前を覚えられ『あいつヤバイな』って言われるように、バケモンみたいなプレーをしたい」と意気込んでいた。

 

コンサドーレ、タイ政府と国際交流事業 7月に若手選手招く

2022-05-31

サッカーJリーグ1部北海道コンサドーレ札幌の運営会社コンサドーレは25日、タイの観光・スポーツ省と国際交流事業を始めると発表した。第1弾として、タイ全土で選抜した18歳以下の選手を7月に北海道に招き、コンサドーレの下部組織などと交流する。コンサドーレが外国政府と共同で事業を行うのは初めて。

事業では、タイ選手20人ほどが約2週間、北海道に滞在。コンサドーレが協定を結んでいる道内の市町村を回りながら、サッカーや文化を学ぶ。観光振興などのイベントも検討する。

 

元J1札幌FW鈴木武蔵が「MUSASHI CUP」で旭川の中学生らと交流「子供たちの良い思い出と目標になれば」

2022-05-31

元J1北海道コンサドーレ札幌の日本代表FW鈴木武蔵(28)が28日、自身が主催し、北海道・旭川で初めて開催した「MUSASHI CUP」に参加。地元の子供たちに、勇気や希望を届けた。

J1札幌に在籍していた2019年より、自身の名を冠した「MUSASHI CUP」をスタートし、今回が3回目。ベルギー1部・ベールスホットでの1季目を終えた昨年5月も実施予定だったが、コロナ禍もあり、今回、待望の開催となった。27日に北海道入りした武蔵は、イベント会場にて大きな拍手で迎えられ、中学生の試合に熱視線を送り、MVP選手には用意していた直筆サイン入りユニホームもプレゼント。イベント途中から土砂降りとなるあいにくの天気でも、子供たちとの1VS1や、記念撮影、サインのお願いに一つひとつ気さくに応じていった。

つかの間の交流を楽しんだ鈴木は、「僕自身も小さい頃、ザスパクサツ群馬(現J2)のサッカー教室への参加が『プロになるんだ』というモチベーションになったりもした。チャンスはいつ、どこに転がっているか分からない。大事なのは、毎日の練習と、サッカーを好きな気持ち。子供たちにとって、僕との時間が思い出や将来の目標になれば、すごくうれしい」と優しい笑顔でうなずいた。