大宮が霜田監督の解任発表「クラブの決断を真摯に受け止める」新指揮官は相馬氏に決定「すべての力を出し切りたい」

2022.5.28

大宮アルディージャは26日、霜田正浩監督(55)の解任が決定したことを発表した。また、同日に相馬直樹氏(50)の新監督就任も発表。28日のJ2第19節・東京ヴェルディ戦から指揮を執る予定としている。

霜田氏は昨年6月から大宮を率い、チームは同シーズンに最終節で残留を確定。今季はここまで18試合を消化し、4勝5分9敗(勝ち点17)で降格圏内21位と3ポイント差の20位につけていた。

退任にあたり、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

「この世界では結果の責任が常に監督にありますので、このクラブの決断を真摯に受け止めるとともに、いつも応援をしていただいたサポーターの皆さまに、本当に心から感謝いたします」 「NACK5スタジアム大宮でいつも最高の雰囲気を作っていただき、アウェイの地にも大勢のサポーターに駆けつけていただき、どんなときも変わらぬ応援をしてくださったサポーターの皆さんに、もっともっと勝利を、笑顔を届けたかったです。それができなかったことが無念でなりません」 「それでも、チームを愛し選手たちを信じてNACK5スタジアム大宮で指揮をとり、皆さんと一緒に闘えたことはとても幸せでした。今後の大宮アルディージャを陰ながら応援しています。ありがとうございました」

一方、新監督の相馬氏は現役時代に鹿島アントラーズや川崎フロンターレなどでプレー。引退後はFC町田ゼルビアや川崎Fを指揮し、昨年4月から12月まで鹿島を率いていた。

クラブ公式サイトを通じ、「大宮アルディージャにかかわるすべての皆さま、はじめまして。このたび監督に就任しました、相馬直樹です。皆さまと一緒に笑顔を分かち合えるよう、すべての力を出し切りたいと思います。ご支援、ご声援をよろしくお願いします」と挨拶している。

【鹿島】関川郁万が「みんなからの声」で切り替える力。「負けなかったことは今日の一番の収穫」

2022.5.28

「カウンター合戦のような」

「前半終了間際に与えたPKは、起こりうることですから」  この日の先制ゴールを挙げたアルトゥール・カイキは、VARチェックによって浦和に与えられたPKについては気にも留めていない。それが、鹿島アントラーズの選手の総意だろう。40分に右深くに明本考浩に抜け出され、カバーに回った関川郁万が追いついてスライディング、このときにボールが手に当たって、ハンドの反則になった。

「前半の終了間際に手に当たってPKだったので、ハーフタイムで切り替える時間はたくさんありましたし、みんなからも声をかけてもらったので、少しずついつものようなプレーができたのかなと思います」  スライディングしたタイミングはぴったり合っていたし、一度しっかりと右足にボールを当てていて、その跳ね返りが右手に当たった不可抗力にも見えるシーン。関川本人も後半に向けてリセットできた。「カウンター合戦のような感じでした」と表現した行ったり来たりの展開にも、後半は無失点に抑えた。

「相手に握られる時間が長くて、自分たちが思い描いていた流れではなかったけれど、まず負けなかったことは今日の一番の収穫でした」  アウェーで黒星を避けることができたことを前向きにとらえつつ、「でも、優勝するのはこういう試合を勝ちに持っていくチーム」ということもよくわかっている。

「長い1年の試合の中で、勝ち点をこぼさない戦い方だったりゲーム運びはもっともっと大事になっていくのかなと思います」  この日、上位を争う首位の川崎フロンターレもサガン鳥栖に引き分けて勝ち点差1は変わらず、ひとつ下の3位横浜F・マリノスはアビスパ福岡に敗れて勝ち点差を4に広げている。この勝ち点1は、悪くはない。

【鹿島】中盤を司るディエゴ・ピトゥカ、次節鳥栖戦で2試合ぶりの勝利へ。「ホームでは主導権を握って、相手を圧倒する」

2022.5.28

5月23日、鹿島アントラーズのディエゴ・ピトゥカが練習後のオンライン取材に応じた。チームは21日のJ1第14節浦和レッズ戦に引き分け、勝ち点1を積み上げてリーグ2位につける。中3日での連戦が続くなか、次節は25日にカシマスタジアムでサガン鳥栖と対戦する。 5月23日、オンライン取材に応じた鹿島アントラーズのディエゴ・ピトゥカ

「鳥栖も非常に強いチーム。タフな相手」

5月21日に行なわれたリーグ戦前節の浦和戦では、試合開始早々にアルトゥール・カイキのゴールで先制するも、その後にPKで同点に追いつかれ、勝ち点3を手にすることはできなかった。

それでも、ディエゴ・ピトゥカは「全体的にいい試合ができたと思います。アウェーで勝ち点1をしっかり勝ち取ったという認識です」と前向きにとらえる。

前々節の札幌戦から続く連戦は、まだ終わらない。25日には次節の鳥栖戦、さらに29日にはFC東京戦と、中3日での試合が続いていく。まずは25日にホームで開催されるJ1第15節鳥栖戦で、リーグ戦2試合ぶりの白星を手にしたいところだ。

「鳥栖もまた非常に強いチームです。タフな相手だと思います。ホームでは自分たちが主導権を握って、相手を圧倒する試合をしっかりと表現することが大事。全員でそれを実行し、いい成果を出せたらいいです」  鹿島の中盤を司る背番号「21」が、チームに勝利をもたらすために鳥栖との一戦に挑む。