海外助っ人Jリーガー、森保Jのブラジル戦を高評価 W杯躍進に期待「日本が世界を驚かせるかも」

2022-06-09

ブラジル代表は、6月6日に国立競技場で行われた日本代表戦に1-0で勝利した。J1の横浜F・マリノスでプレーするブラジル人FWマルコス・ジュニオールは日本の善戦を称えた一方、11月のカタール・ワールドカップ(W杯)で「日本は世界を驚かせるかもしれない」と期待を寄せている。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が伝えた。

試合はFWネイマール(パリ・サンジェルマン)ら主力クラスを先発で起用したブラジルが序盤から主導権を握るも、日本が粘り強い守備で対応。スコアが動かない時間が長く続いたなか、後半にネイマールがPKを沈めてカナリア軍団が1-0と勝利した。

記事では「日本に住むマルコス・ジュニオールは、ドイツ、スペイン、コスタリカまたはニュージーランドとともにワールドカップのグループEに入る日本代表チームも追っている」と言及。2019年から横浜FMに在籍し、主力としてプレーするM・ジュニオールは試合を振り返り、「ブラジルがもっとリラックスしてプレーすると予想した人もいたが、日本サッカーの進化を追っている人なら、日本に勝つことがいかに難しいか知っているはずだ」とコメントしている。

その発言を受けて、現地メディアは「ブラジルにとって1-0と厳しいスコアで、後半にPKからしかゴールを取れなかった試合を引き合いに日本代表チームを称賛している」と報じた。

また、M・ジュニオールは日本サッカーの成長を実感しており、「年を追うごとにJリーグも強化されている。加えて、ヨーロッパのビッグクラブで活躍する日本人選手もいる。日本は世界を驚かせるかもしれない」と触れ、W杯での躍進に期待を膨らませていた。

清水エスパルス 平岡監督との契約解除 4年連続で途中交代

2022.05.31

サッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスは30日、平岡宏章監督(52)との契約を双方合意の上、解除したと発表した。成績不振による交代。新体制となるまで篠田善之ヘッドコーチ(50)が暫定的に指揮を執る。清水のシーズン途中での監督交代は4年連続。

昨季、残り4試合の時点で指揮を託された平岡監督は低迷していたチームを3勝1分けと立て直し、J1残留に導いた。続投する形で今季を迎えたが、リーグ戦16試合を終えて2勝7分け7敗の16位と低迷。29日の柏戦で今季ワーストの3連敗を喫していた。

平岡監督はクラブを通じて「エスパルスをもう一度強く誇り高いチームに変革したいと精進してきたが、結果を出せず大変申し訳ない」とコメントした。

クラブはJ1での指揮経験者などを候補に新体制の調整を進めている。

大宮が霜田監督の解任発表「クラブの決断を真摯に受け止める」新指揮官は相馬氏に決定「すべての力を出し切りたい」

2022.5.28

大宮アルディージャは26日、霜田正浩監督(55)の解任が決定したことを発表した。また、同日に相馬直樹氏(50)の新監督就任も発表。28日のJ2第19節・東京ヴェルディ戦から指揮を執る予定としている。

霜田氏は昨年6月から大宮を率い、チームは同シーズンに最終節で残留を確定。今季はここまで18試合を消化し、4勝5分9敗(勝ち点17)で降格圏内21位と3ポイント差の20位につけていた。

退任にあたり、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

「この世界では結果の責任が常に監督にありますので、このクラブの決断を真摯に受け止めるとともに、いつも応援をしていただいたサポーターの皆さまに、本当に心から感謝いたします」 「NACK5スタジアム大宮でいつも最高の雰囲気を作っていただき、アウェイの地にも大勢のサポーターに駆けつけていただき、どんなときも変わらぬ応援をしてくださったサポーターの皆さんに、もっともっと勝利を、笑顔を届けたかったです。それができなかったことが無念でなりません」 「それでも、チームを愛し選手たちを信じてNACK5スタジアム大宮で指揮をとり、皆さんと一緒に闘えたことはとても幸せでした。今後の大宮アルディージャを陰ながら応援しています。ありがとうございました」

一方、新監督の相馬氏は現役時代に鹿島アントラーズや川崎フロンターレなどでプレー。引退後はFC町田ゼルビアや川崎Fを指揮し、昨年4月から12月まで鹿島を率いていた。

クラブ公式サイトを通じ、「大宮アルディージャにかかわるすべての皆さま、はじめまして。このたび監督に就任しました、相馬直樹です。皆さまと一緒に笑顔を分かち合えるよう、すべての力を出し切りたいと思います。ご支援、ご声援をよろしくお願いします」と挨拶している。

東部に新風 元清水エスパルス市川大祐氏 清水JY三島U13監督に

2022.5.28

サッカー元日本代表で、清水エスパルスで活躍した市川大祐氏(42)=静岡市清水区=がこのほど、県東部地区で活動するサッカークラブ「清水エスパルスジュニアユース三島U―13」の監督に就任した。清水は県東部でも次世代を柱にした普及に力を入れていくきっかけとして、就任を依頼した。

市川氏は現役引退後の2017年に小学生を対象にする清水エスパルスサッカースクールコーチに就任し、2年間指導。その後、清水のU―13、U―14、U―15の監督を1年ずつ歴任した。

指導で意識している点は「挑戦する意識の向上」という。「チャレンジしたプレーに対しては成功か失敗かは関係ない。チャレンジしなかったことがあればそれはミスだと伝える」と話す。

チームは三島市の中学生を中心に、21人で構成。火、水、金曜の午後7時から90分間、県東部の中学、高校のグラウンドを借りて練習に励む。土、日曜は他のチームと練習試合を行っている。

生徒からの信頼は厚い。所属する三島北中1年の林勘太さん(12)は「説明がわかりやすい。高いレベルのプレーを教えてくれる」と熱心に練習を行う。

1998年の親善試合韓国戦で、17歳322日の日本代表最年少出場記録を打ち立てた市川氏。「経験を言葉にして伝えられるのが自身の強み」といい、指導者としての力をつけることを目標にしている。

生徒の将来を重んじることも忘れないという。「個性を伸ばし、人としての自立も考えている。いつまでもサッカーを続けて、どのチームでもプレーができる選手になってほしい」と願う。